暮らしや社会を守る鍵と防犯性について考えよう!

私たちの暮らしに欠かすことが出来ない鍵。防犯用品として玄関ドアに用いられたり、浴室・トイレドアなどの部屋ドアにプライバシーを守るために付けられたり、車などの財産を守るためにシャッター錠が取り付けられています。最近では高性能シリンダー錠のように防犯機能の高いシリンダー構造のものやオートロックなどの電子錠も登場しています。鍵はプライバシーを守るためではなく、空き巣などから家財や自分自身の身を護るためにも機能性、安全性に優れたものを採用する必要があります。そして、快適に暮らすためにはその場所に適したカギを使用しなければなりません。では、住まいを守るカギにはどのような種類のものがあるのでしょうか。今回は様々な建物に使用されている鍵の形状や防犯性に優れる鍵の構造についてご紹介いたします。

家には様々な種類のカギが使われています!

  • 玄関

    まずは玄関ドアに使用される鍵について。玄関錠は外部からの不法侵入を防ぐために最も防犯性を重視するべき部分です。近年では侵入方法はより巧妙化していますので、高い防犯性を必要とする玄関のために、数種類のタイプの鍵が日本中で使用されています。以前は、国産ピンシリンダーが主流でしたが、ピッキングの被害が多発したことから、よりピッキング耐性のある鍵が求められています。近年では防犯性を気にして評価の高い外国製シリンダーを取り寄せて自分でバックセット内部に取り付けている人もいるようです。

  • トイレ

    トイレドアは引き戸タイプも増えているため、引戸用のトイレ錠を取り付けられているご家庭も多いでしょう。トイレドアの錠前は玄関錠よりも防犯性に注目する必要が無いため、ご自分で交換しやすい簡素な鍵を使用することが多いのではないでしょうか。引き戸錠や間仕切り錠ではツマミをひねり開錠するタイプの錠前やボタンを押して閉めるタイプの錠前が一般的です。これは、引き戸や開き戸などドアのタイプに関係なく使われています。

  • 浴室

    浴室にはボタン錠とも呼ばれるドアノブに錠が付いているタイプの円筒錠や簡単なツマミタイプの鍵が使われます。円筒錠は内側からボタンを押すことで鍵をかけられる構造になっていることが特徴で、外側にも鍵穴が付いていますが開錠のみ出来る仕様になっています。浴室の場合は水気の影響で錆びつきやすい箇所と言えます。

  • 書斎や寝室

    書斎や寝室は鍵穴が付いているドアレバーが適しています。鍵付きのレバーハンドルは機能性にも優れ、またドアや部屋の雰囲気に馴染むデザインのものも多くなっています。アパートの戸室などにも使われることが多い鍵付きレバーハンドルは、室内からつまみや棒キーなどで鍵をかけることができます。寝室や書斎は貴重品や金庫を置くために適した部屋だからこそ高機能で使いやすい鍵を使用しなければなりません。

玄関錠にはこんな種類があります!

ここでは鍵の中で最も防犯性に関わる玄関に使われている自宅用の鍵を、シリンダーごとにご紹介します。

  • ディスクシリンダー

    一戸建て住宅で使われているディスクシリンダー錠は、かなりの数が普及した家庭用の鍵です。鍵を入れる丸部分の形からこの名前が付いたと言われています。正しい鍵であれば先端のギザギザした山のような部分がディスクタンブラー内の溝にはまり、縦向きから横向きに回すだけで開けられるシンプルな鍵です。使いやすいものの、シリンダー内部がピッキングに弱いことで知られていますので、防犯性には期待できません。特に玄関が引き戸な場合はドアチェーンも無いため安心できません。

  • ロータリーディスク式シリンダー

    ロータリーディスク式シリンダー錠は、通常のディスクシリンダー錠よりも不正開錠に強い構造になっています。この鍵はロータリーディスクタンブラーを使用している錠で、鍵をさすと軸を中心にタンブラーが回転する仕組みになっており、正しい鍵をさすことでロッキングバーが中央部分に収まり施開錠することができます。高性能シリンダーであるディンプルキーよりもローコストですが、ロータリーシリンダー錠は合鍵の作製にも高い精度を要求されます。

  • ディンプルシリンダー

    一軒家やマンションでもよく使用されているディンプルシリンダー錠は、ディンプルキーとも呼ばれている鍵です。このディンプルシリンダーは、鍵の表面にくぼみがあリ両面使えるバーシブルタイプなので、鍵の上部がどちらか気にすることなく使いやすくなっています。ピッキングに強く防犯性に非常に優れているため、ディンプル式の鍵が使用されることが増えました。構造が難解で、複数同じ形式の鍵を作ることができないため、玄関をディンプルキーにしておくと紛失してしまっても複製される心配がありません。

店舗・オフィス・ビルの鍵について

多様な方が出入りするため、バリアフリー目的で自動ドアの設置が標準となっている店舗やオフィス・ビルは、レジの現金や個人情報、機密情報などを管理するため、セキュリティを強化する必要があります。このことから機械の電子ロックやオフィス向けキーレス錠が使用されることが一般的となりました。様々な種類の電子錠がありますが、いずれも防犯性が高く、限定された人のみが施解錠出来るように登録することが可能です。また、暗証番号で開閉できるキーレス錠は、鍵の紛失を心配する必要がありませんので、オフィス特有のプライバシーや防犯性の問題が解消されます。このような理由から業務用では電子ロックやキーレス錠のような鍵が使用されています。

  • 磁石式電子ロック

    磁石式電子ロックは磁力でロックを行う鍵で、防水性や耐久性に優れています。この磁石式電子ロックは屋内用や屋外用、自動ドア専用のものなどがあります。磁石式電子ロックは施解錠の音が静かなことも利点の一つですが、小さいため景観を損なわずに設置することが出来るというところも魅力です。ロッカーやキーボックスにも使われています。

  • カード式

    電気的に施解錠をすることが出来る電子錠ですが、カード式電子ロックはカードのID情報を読み取ることで施錠や解錠を行うことが出来る業者向けの鍵です。磁気カードやICカード、バーコードで認証するものなど様々あり、オフィスやビルでは一般化されています。また、通常の鍵とは違い複製の心配もなく、登録データを変更するだけで利用できるというところもカード式電子ロックのメリットです。カードのIDからいつ、誰が入退室したか確認することが出来るので社員通用口や倉庫、物置にも使われている高機能な鍵として知られています。

  • ボタン錠

    ボタン錠はキーレス錠とも呼ばれ、ボタンを利用し暗証番号を入力することで施解錠を行うことが出来ます。自動施錠タイプなど用途に応じた様々な製品がありますが、高いセキュリティを求められる店舗やオフィス・ビルだけでなく、賃貸住宅のエントランスのガラスドアでもオートロック用に多く採用されています。番号変更がすぐに行え、耐久性にも優れていることが特徴です。

防犯性を高めるために鍵はどんどん進化しています!

国内では空き巣などの侵入窃盗犯罪が増加傾向にありますが、同時に鍵の改良も進み、アンチピッキングタンブラーを採用した鍵やオートロック付きの鍵など防犯性能の改善が図られた高性能の鍵も多く登場しています。特に、最新技術を取り入れつくられた次世代ディンプルキーシリンダーは最高レベルの防犯性能を持ち、所有者のみが合鍵を作製することが出来ます。防犯対策方法が分からず、不安を抱えられている方は多くいらっしゃいますが、自己管理能力を高めるため錠前交換の際に一度、ディンプルタイプの鍵のような高性能な鍵を検討されてみてはいかがでしょうか?最近では鍵にピッキングや鍵壊しなどのあらゆる状況下に、どの程度対応できるか性能表示が義務付けられていますので、鍵選びの参考に出来ます。

門や表玄関、その他様々な場所に設置されている鍵ですが、使用頻度が高い場合や、劣化が進みやすい環境での使用で不具合が起きてしまうことがあります。不具合が発生することで施解錠が困難になる他、逆にピッキングされやすくなってしまうこともありますが、早めにシリンダーユニットごと錠前交換を行ったり、開錠補助錠、ダブルロックを取り付けておけば万が一の時も安心です。また、鍵を紛失して「しまった場合などは、第三者が紛失キーを利用し不正開錠されてしまうケースも考えられるので、一刻も早く安心を取り戻すために、早急に鍵の交換をされることをオススメします。特にマンションの場合は鍵を紛失させてしまうことで、全戸シリンダー交換が必要になってしまうケースもありますので注意が必要です。

鍵は機能性やデザインなど、メーカーや鍵によって異なりますが、鍵の交換をする場合は目的に応じたものを選ぶ必要があります。例えば、戸建住宅の玄関や木製引き戸には使いやすく、ローコストで防犯性に優れたディンプルシリンダー錠、店舗や施設、オフィスはよりセキュリティ強化が実現できる電子錠を使用するなど、の方法が挙げられます。また、玄関の鍵だけではなく、戸当り部分を施工しドアノブが壊れないようにしたり、窓枠に補助鍵などを取り付けるなどの工夫を行うのも、防犯性を高める手段の1つと言えます。家の防犯性が気になる方は、まず鍵交換からはじめてみてはどうでしょうか?

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